こんにちは、リベルテです。
早速ですが、今回はタイトルにもある通り
「第二種電気工事士」試験を独学で合格するために必要な筆記試験の勉強方法や
頻出度の高い問題、覚えておいて損はない公式について紹介していきます。
本当に独学で合格できるの?
どういう問題が出題されるのか?
といった疑問に対して、独学で一発合格できたわたしが丁寧に解説していきます。
では、まず勉強方法の流れから解説していきます。
第二種電気工事士の筆記試験 勉強の流れ
【おすすめ】筆記試験の勉強の流れは下記になります。
A:参考書で基礎的な知識、頻出ワードをできるだけ覚える
B:「電気技術者試験センター」のサイトで過去問題と解答を1つずつ解く
C:ホーザン(株)のYouTube動画を見て、詳しい解説で理解を深める
上記A〜Cをもう少し深掘っていきます。
A:参考書で基礎的な知識、頻出ワードをできるだけ覚える
Aについては、参考書を一通り読みましょう。ある程度内容が頭に入ってるくらいで十分です。
頻出ワードや重要な公式は下記で解説していきます。
B:「電気技術者試験センター」のサイトで過去問題と解答を1つずつ解く
Bですが、筆記試験では過去問から似たような問題や同じ問題が出題されます。
過去問をしっかり勉強しておけば、体感的に7〜8割は点数が
とれます。
過去問のリサーチ方法は下記。
Googleなどで「第二種電気工事士 過去問」で検索して、
【一般財団法人 電気技術者試験センター】のホームページが出てくるので、そちらをクリック。
左のサイドバーの中に①「試験問題・解答」ボタンがあるのでクリック。
画面右下にある②「第二種電気工事士試験の問題と解答」をクリックすると、
③「過去問」が表示されます。
最低でも2~3年分の過去問を解いておくと、問題の出題傾向がある程度分かるでしょう。
過去10年分以上の過去問があるので、1つずつ丁寧に解くのがおすすめです。
C:ホーザン(株)のYouTube動画を見て、詳しい解説で理解を深める
Cは、解説動画を活用してさらに理解を深めることが狙いです。
解説動画の探し方は下記。
Googleなどで「ホーザン 第二種電気工事士」と検索すると、
ホーザン(株)のホームページが出てくるので、
①【過去問】または②【筆記試験対策】の項目をクリック。
練習問題や解説動画もあり、非常にわかりやすいコンテンツが無料でそろっているので、
予習・復習どちらにも活用できます。
繰り返しになりますが、おすすめの筆記試験の勉強方法の流れです。
A:参考書で基礎的な知識、頻出ワードをできるだけ覚える
B:「電気技術者試験センター」のサイトで過去問題と解答を一つずつ解く
C:詳しい解説で理解を深めたい場合は、ホーザン(株)のYouTube動画を見る
頻出度の高い問題を解説
ここからは、筆記試験で比較的頻出度の高い問題と公式を解説していきます。
筆記試験の科目は大きくわけて7つあります。
No, | ジャンル | 科目名 |
1 | 一般問題 | 配電理論・配線設計 |
2 | 電気機器・配電器具並びに電気工事用材料及び工具 | |
3 | 電気工事の施工方法 | |
4 | 一般用電気工作物の検査 | |
5 | 配線図問題 | 配線図・複線図 |
6 | 一般問題 | 一般用電気工作物の保安に関する法令 |
7 | 計算問題 | 電気に関する基礎理論 |
上の科目ごとに頻出度の高い問題や公式を紹介していきます。
配電理論・配線設計
まず、配線設計からです。
この科目では、「配線図」というキーワードが出てきます。
手っ取り早くこの配線図を攻略できれば、筆記試験の全体像をつかむことができるので重要な科目になります。
配線図問題は下記の3ステップで取り組むのがおすすめです。
A:配線図の図記号を覚える(天井隠ぺい配線や地中配線など)
B:図記号が表す機器の形状を参考書の写真でみて極力覚える
C:それぞれ図記号の使用目的と用途を理解する
覚える順番は、図記号→形状→使用目的と用途の流れが簡単です。
また、電線やケーブル、電線管の図記号と種類も試験に出題されるので覚えておきましょう。
この科目は、覚えることが多いので一度に全て覚えようとせずに、
余裕を持って空き時間にちょっとずつ覚えていくのが良いでしょう。
次は配電理論です。
筆記試験では、計算問題が合計10問出題されます。
そのうちの4〜5問はこの項目から出題されています。
公式を覚えておけば大抵の問題は解けますが、過去問では応用問題が出たりと
その年々で問題の難易度のアップダウンが激しいのが現実です。
過去問で色々な応用問題を見て・解いておくことで
どんな問題が出題されても柔軟に対応できるようになるので、ここは諦めずに頑張りましょう。
★覚えておくべき公式★
・各電気方式(単相2線式、単相3線式、三相3線式)の線間電圧と電力損失
・各電気方式(単相2線式、単相3線式、三相3線式)の電圧降下と電力損失
上記、公式は下の公式とセットです。
V=電圧、I=電流、r=抵抗、P=電力損失
単相2線式 | 単相3線式 | 三相3線式 | |
線間電圧 | V=2Ir | V=Ir | V=√3Ir |
電力損失 | V=2I^2r | P=2I^2r | P=3I^2r |
・電線の許容電流 (600Vビニル絶縁電線) ※単線、より線の2種類
単線(mm) | 許容電流(A) | より線(m㎡) | 許容電流(A) |
1.6 | 27 | 27 | 2 |
2.0 | 35 | 35 | 3.5 |
2.6 | 48 | 48 | 5.5 |
3.2 | 62 | 62 | 8 |
・電線を金属管に収める場合の電流減少係数
同一管内の電線管 | 電流減少係数 |
3本以下 | 0.70 |
4本 | 0.63 |
5~6本 | 0.56 |
・ヒューズの溶断時間
定格電流 | 溶断時間(分) | |
定格電流の1.6倍 | 定格電流の2倍 | |
30A以下 | 60 | 2 |
30A超え60A以下 | 60 | 4 |
・配線用遮断器(ブレーカ)の動作時間
定格電流 | 動作時間(分) | |
定格電流の1.25倍 | 定格電流の2倍 | |
30A以下 | 60 | 2 |
30Aを超え50A以下 | 60 | 4 |
上記、公式の赤字は出題されやすいので頑張っておぼえましょう。
電気機器・配電器具並びに電気工事用材料及び工具
この科目は「電気工事で使用する機器(換気扇やエアコン、コンセントなど)や工具」について出題されます。
この科目も暗記がメインです。
特に試験で出やすいのが下記です。
A:一般照明の名称と形状について
B:コンセント全般の図記号とブレーカやフロートスイッチを始めとする計器の図記号
C:電線の接続部分に用いるボックスの付属部品の使用用途
(ロックナットやねじなしカップリングなど)
D:工具の名称と形状
Dの工具の名称と形状は毎年1問は出題されやすい傾向なので、焦らずゆっくり覚えていきましょう。
電気工事の施工方法
電気工事の施工方法は、施設する場所によって工事の種類が変わってきます。
その代表格の4つの工事名とその内容についての問題がこの科目では多く出題されます。
それが下記です。
・金属管工事
・金属製可とう電線管工事
・合成樹脂管工事
・ケーブル工事
まずは、この4つの工事で使用できる電線や電線管の屈曲規定を中心に覚えるのが良いです。
ただ、参考書を見ているだけだと覚えにくいので、
ノートなどにそれぞれの工事名と内容を一目で見えるようにまとめると覚えやすいです。
上記4つの電気工事以外に金属線ぴ工事やネオン工事、がいし引き工事といった
工事の内容も出題傾向が高くなってきているので要チェックです。
ちなみに上記太線の工事については最低でも施設可能な場所を把握しておきましょう。
一般用電気工作物の検査
電気工作物の検査内容については、
検査の手順(目視検査→絶縁抵抗値→接地抵抗値→導通検査)や
検査の中で測定する絶縁抵抗及び接地抵抗のやり方、測定方法などが実際の試験で出題されます。
その中でも、下記の低圧屋内配線の絶縁抵抗地は、高頻度で出題されますので赤字は覚えましょう。
電路に使用線圧の区分 | 絶縁抵抗値 | |
300V以下 | 対地電圧150V以下 | 0.1MΩ以上 |
その他の区分 | 0.2MΩ以上 | |
300Vを超えるもの | 0.4MΩ以上 |
複線図
恐らく第二種電気工事士試験を受験する中で壁となってくるのがこの「複線図」でしょう。
筆記試験では配線図(単線図)から複線図に書きおこせないと解けない問題が出題されます。
技能試験では、上記の書きおこしができないと合格は厳しいです。
基礎を理解をし、何回も過去問を解けば、
書きおこせるようになります。
参考は下記。基本的な複線図の書き方を紹介しています。
一般用電気工作物の保安に関する法令
日常生活に不可欠な「電気」を安全に取り扱うために下記の4つの法律が定められています。
試験ではそれぞれの法律の内容について出題されます。
法律名 | 内容 |
電気事業法 | 電気事業や電気工作物の工事・保安などについて規定した法律 |
電気工事士法 | 工事を行う個人が対象の法律 |
電気工事業法 | 電気工事業者の登録や業務の規制についての法律 |
電気用品安全法 | 電気器具などの製造業者・輸入業者が対象の法律 |
特に覚えておいて損がないところは、電気事業法の「一般用電気工作物の範囲」です。
一般用電気工作物の範囲は下記です。
「600V以下の電圧で受電している設備で、同一構内にある小出力発電設備(総出力:50KW未満)を含む」
上記の小出力発電設備は次の5種類があり、特に内燃力発電(10KW未満)がよく出題されます。
下記の各小出力発電の上限に加えて、一般用電気工作物の範囲は小出力発電設備の総出力(合計)が
同一構内で50KW未満となります。
太陽電池発電設備 | 50KW未満 |
風力発電設備 | 20KW未満 |
水力発電設備(ダム除く) | 20KW未満 |
内燃力発電設備 | 10KW未満 |
燃料電池発電設備 | 10KW未満 |
そして上記4つの法律以外に「電気設備技術基準」という電気工事に関する
技術基準を定めた法律もあります。
この法律からは、下記の電圧の区分がよく出題されるので赤字の数字は覚えておきましょう。
電圧の種別 | 直流 | 交流 |
低圧 | 750V以下 | 600V以下 |
高圧 | 750Vを超え7000V以下 | 600Vを超え7000V以下 |
特別高圧 | 7000Vを超える |
電気に関する基礎理論
この科目は下記の内容に大別できます。
A:電流、電圧、電力及び電気抵抗
B:交流電気の基礎理論
C:電気回路の計算
Aは直流回路の電線の抵抗に関する問題、オームの法則と合成抵抗に関する問題、
電力・電力量・熱量に関する問題が出題されます。
各項目の公式を覚えておくことで解ける問題が多いです。
BやCもA同様に公式を覚えることが一番てっとり早いです。
公式を覚えたら過去問を解いて、理解ができないときは参考書の内容を復習したり、
ホーザン (株)のYouTubeの解説動画を見て理解を深めていきましょう。
最後に
筆記試験では、公式や重要単語をとにかくひたすらに覚えていくしかありません。
私も正直覚えるのに時間がかかってくじけそうになった時がありました。
さらに独学でしたので慰めてくれるセミナーの先生や友達もいませんでした。
しかし、独学は合格した時の達成感がものすごくあります。
計画的に着実に勉強することで必ず合格できますので、頑張りましょう。
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